キャリアが生み出す創意工夫

グループホーム きららラポール尾道 ケアマネージャー東谷 竜也

1986年生まれ
山梨大学工学部を卒業後、東京にて設計会社に勤務。
実家の尾道に戻り、職業訓練校を経て2012年2月入社

職業訓練校で介護を学ぶ
実習での好印象が入社の決め手

 大学の工学部で学んだ私は、東京の設計会社に約1年勤務していました。家庭の事情で実家の尾道に戻り両親と接する中で、介護は自分自身の将来にも関係ある、無駄にはならない仕事だと思うように。そこで、職業訓練校で介護職員初任者研修を取得。実習先のきららラポール尾道で、職員さんがとても親切に接してくださったのが印象的でした。ハローワークで求人情報を検索しましたが、就職するなら知っているところに、と思い、この会社に決めました。

知恵と工夫で生まれる
利用者さんの快適な時間

 現在は、介護付有料老人ホームで、認知症を患う人のお世話をしています。利用者さんができる事は自分で頑張ってもらい、できないところをうまく介助していけたらと思っています。
 しかし、介助しようとしても、拒否されることがあります。そんな時は、「違う人が介助する」「別の日にする」など、あきらめずさまざまな方法を考えます。例えば入浴介助を拒否された利用者さんは、「お風呂に入る」という言葉を「体を洗おう」と言い換えることですんなりと入浴されたことがありました。良かったことは、すぐに全員で共有するようにしています。

利用者さんが楽しく過ごしておられる姿を見るとうれしい。 スタッフが明るく仕事をしているのも喜びです。

全ての経験が糧になる
目指す資格は社会福祉士

今、新たに取り組んでいるのが「認知症カフェ」。家にこもりがちな高齢者さんの外出のきっかけとし、認知症予防について知ってもらうのが目的です。告知チラシや、2カ月に1回発行する広報紙の制作もしていますが、前職や大学での経験が役立っています。人生に無駄なことなど何一つないのだと思いましたね。
今後は、ケアマネージャーとして全体を把握することも大事になってきますが、利用者さんに寄り添ったプランを作っていきたいです。ゆくゆくは社会福祉士の資格も取得できたらなと思っています。

上手く気持ちを切り替えて
転職組ならではの強みを発揮

私はある程度の知識を習得してから入社したので、現場で説明されることが理解でき「事前に知っておいてよかったな」と思うことはありました。今は本やネットでも知識を得ることができますので、基本的なことだけでも知って入社されるとよいかなと思います。
生真面目な人、完璧主義の人は、考えすぎてしんどい仕事かもしれません。時には「しょうがない」と切り替えられる人が向いているかなと思います。それは、異業種にいたからこそできることかもしれません。転職を考えている人はぜひ、わが社へ来てくださいね。